エンジニア

【5年前の君へ】エンジニアという仕事を辞めた方が良かったのか -4章- 30万円の賭けごと

書籍で勉強するのは限界がある


プログラミングができず、毎日の出勤が苦痛で仕方なかった。
プログラミングの勉強を始めようととある日、大手家電ショップでC#の教本を購入した。

書籍は独習本と呼ばれる分厚い本である。この業界の人であれば、一度くらい見たことはあるだろう。

さっそく1ページ目を開く…
しかし、文字だらけで内容が1つも入ってこない

とりあえず、サンプルソースを打ってみた。
動作し、どんなことをやっているかがわかるようになった。

こんな感じで、少しずつ勉強をしていったが、実務では全く役に立たなかった。
なぜ役に立たないのか…ずっと考えていた。
やり方が悪いのか、模索した。

案の定、当時の女上司からはいびられる。
エンジニアの仕事はアプリケーションを作る。

プログラミングはできて当たり前というものだから、プログラミングができない僕は「仕事ができない」判定をされていた。

正直悔しかった。
心のそこから見返したいと思って、この気持ちが僕のやる気に火をつけさせた。

今思うことだが、プログラミングを挫折する人としない人の違いは、このやる気にもよると思う。
この時の僕は悔しさがバネになったが、ひとによって逃げる人もいるでしょう。

もちろんIT業界はプログラミングが全てではなく、たくさんの選択肢がある。
この段階でプログラミングは向いていないから別のものをやろうと方向転換する人も多いのではないか。

プログラミングの勉強をしていると、次のような壁にぶち当たる。
本で勉強したものと実際に世の中に出ているプログラムは異なる。

応用的な内容ばかりだ…と。

たしかにgoogleで検索したソースや本に載っているサンプルは理解できるし、概要もわかる。
しかし、実務になるとそれが活かせないのはなぜだろうと。

このとき、本で勉強することに限界を感じていた。
しかし、先輩は仕事で忙しくて教えてくれない。

そう、書籍によるプログラミングの勉強は孤独なのだ。
とある日、ネットでいつものようにC#について調べていたら…

広告バナーに「webアプリケーション開発をやってみませんか?」というものを見つけた。

気になりクリックした。
それは1からマンツーマンで一通りのWebアプリケーション開発を教えてくれるサービスだった。

この時、僕に衝撃が走った。

このサービスを利用したら僕の人生も変わるだろうか。
プログラミングができるようになるのだろうか。

そのように思うと、なんだかワクワクしてきた。
しかし値段見た時、ちょっと考えた。

30万…。

当時会社員エンジニアとして、大手SIerに所属していたころは、手取り17万円だった。
この手取りから30万円の買い物は正直デカすぎた。

大体のIT企業の2年目の給与なんて大体こんなもんでしょう。ボーナスで年収として360万から400万といったところでしょう。

それでも、この時の僕はプログラミングができないことの悔しさだったり、できないことで周りからバカにされるのが苦痛でしかたなかった。
本気でプログラミングと向き合いたいと心のそこから思ったのである。

購入する前に、1つ決心したことがある。
もしもこのサービスを利用して、何も変わらなかったらエンジニアをやめて違う仕事をしようと。

正直、向いているのか向いていないのか、自分が納得して見切りをつけたかったのかもしれない。

30万の教育プログラムを購入


こうして僕はプログラマーの師匠と巡りあったのである。
受講1日目、約束の時間になってハングアウトを開始した。初回の授業では今後のやり方を決めた。

この時、僕はテキストを最初からやっていくがわかるところは流し、理解できていないところや重要なところ、実務で使うパターンのレクチャーをメインでやっていくようになった。

自分の書いたソースを先生が見ている。
ここで言われたことは、「え!凄く良くできてるよ!」ということだった。

初めて自分の書いたコードを認めてもらえたのだ。

先生からアドバイスを受ける。
「これも間違いではないけれど、実務で使うとなるとちょっと効率が悪いからこのようにするともっと良くなる」と言われた。
この時、なぜ効率が悪いのか自分の書いたコードとは具体的にどんなところがわるいのかを教えてくれたのだ。

ここで気づいたことは、
プログラムに正解はなく、アウトプットが同じであれば基本的に全部正解なのだ。
しかし、実行したときの負荷や、今後のほかの人が修正するときに難しかったり、その他要素が絡むため可読性や性能というものは実務で必須となる。

会社では女上司のように、「頭ごなしにコードをディスる人」がいる。
このような人の下では決して良いプログラマには成長できないと感じた。

なぜなら、「なぜ悪いのか」「なぜそのようにするべきなのか」を教えてくれないから、最終的なアウトプットがイメージできずに「せっかく成長するチャンス」を摘まれてしまうからだ。

僕は現在、当時の僕のような思いでいるエンジニアにプログラミングを教えている。
そこで意識していることはこのような「なぜ?」「それじゃーどうするべき?」ということをしっかり教えるようにしている。

自信をもってコーディングするためには、人に認めてもらい、自分で納得するということが重要です。

もしも、あなたの上司、先輩がこの「なぜ?」を教えてくれない人であれば変えてもらいましょう。
あなた自信の可能性がなくなり、数年後にはあなたもそっち側の人間になります。

師匠との授業も6ヶ月を過ぎた。
ここで僕はHTML、CSS、JS、PHPのコーディングができるようになり、ECサイトの構築も1人でできるようになった。

師匠との授業も残り数回の1ヶ月くらいとなってしまった。
最後に、師匠は特別にJavaをレクチャーしてくれた。ここではオブジェクト指向について1から教えてくれた。

この30万のコースを経て、自分に自信を持つことができた。
正直利用して僕の人生は良い方向にかわった。実は、この間にプログラミングをもっとやりたいと思い、ベンチャー企業に転職していた。

一通りの開発ができるようになって、1番喜んでくれたのは師匠だ。
オンライン上の付き合いしかないため実際にお会いしたことはないが、僕はこの方に出会うことができて幸せだ。

フリーランスとして独立できたのも、この師匠のおかげだと思っているし、いつの日かちゃんと会ってお礼を伝えたい。

案外、辛い時はチャンスなのかも知れない。
時には賭けが必要になることもある。

しかし、自分の努力次第ややる気次第で勝つ方に近づけるのであれば、僕はやるべきだと思う
もちろん、僕はプログラミングができず、当時の僕のように悩んでいる人がこの記事を見ているのならば言いたい。

「人に教えてもらった方が早いし、効率的。
そしてすぐに聞けるし、怠けないと。」

実際に僕が利用していたサービスはCodeCamp。
まずは体験だけやってみてもやる価値は大いにある。実際に僕がここまで出来るようになったのだから、あなたも絶対できる。

無料レッスンもできるので、まずは試してみてそれからやるか・やっぱり違うものを利用してみるを判断しても良いかなと思います。
CodeCamp
実際に僕はこの講座のマスターコースを受講しました。
コードキャンプメニュー
ユーザーメニューは、購入したコースごとに分かれおり各演習の最終課題に合格すると「合格」とつきます。
コードエディター
コードキャンプにはオンラインエディターがあるので、ソフトを買ったりDB設定など一切いりません。
その日から何も用意せずに勉強できます。

ぜひ、体験だけでもやってみる価値はあると思うので、お勧めします!
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