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【SES】客先常駐で成長するためのマインド3点

IT業界で働いていると、自社開発以外に「客先に行って仕事する」という客先常駐案件が多くあります。
おそらく、この記事を読んでいる方も客先に行って仕事をしているエンジニアなのではないでしょうか?

僕もこの「客先常駐」でITエンジニアをしています。
ただ、僕の場合は会社に所属していないので「個人事業主」いわゆるフリーランスでエンジニアをしています。

しかし、フリーランスになる前は会社に属し、客先常駐のプロジェクトで仕事をしていました。
ぶっちゃけ客先常駐での言語スキルの成長はほとんど見込めないです。

いや、俺は違うもん!!絶対成長できるもん!
始めはみんな”やる気”に満ち溢れてるんだよな…
そのうち気づくよ←

と、この業界で7年仕事をしている経験者としてお話すると、最初は”やる気”に満ち溢れているんです。

  • 「早くプログラミングを覚えて1人前になる!」
  • 「現場で実力をつけて独立したい!」
  • 「大きい会社なら勤務状況はしっかりしているはず!」

…等、こんな期待を持ってるんですよね。

残酷なことを言いますが、
「客先常駐の仕事で、言語スキルは成長しません!」


え…それじゃ…やっぱり入る会社間違えたのかも
いや!ちょっと待って!大丈夫っ
”客先”で無理なら別の方法を考えよう!

なぜ成長できないのか

客先常駐で仕事をして7年目の僕が「なぜ客先常駐ではなぜ成長できないのか」理由を説明します。

”案件”に左右される

基本的にSESにおいての業務経験は”案件”に依存します。
プログラミングを経験したくても、所属会社にその案件がなければ経験することができません。

そして新卒枠ならともかく、転職してある程度の年齢の場合「できて当たり前」という前提でプロジェクト参画させられるので「未経験」はあまり採用されません。
したがって自分の経験したこと「できること」をお願いされるわけです。

例えば「Javaの開発がやりたい!」と思っていても、所属会社に「案件」がなければできません。
逆に捉えれば、案件によっては様々な言語や開発を経験することができます。
またユーザが工場の場合、独自の開発言語や仕様でシステム開発をすることになります。

しかし、そもそも客先常駐の案件は「その言語ができる」「経験がある」という前提で契約が結ばれるので、
「未経験で」というポテンシャル採用はかなり難しいし、ほとんどないでしょう。

「未経験でもOK」「経験不足でも可」というのは、
おそらく単価が低い(orタダ)か、所属会社のフォローありきで参画できている可能性があるので「あなたの人柄」で採用されているというわけではないです。

単純作業

SESで仕事をしていると案件によって作業内容は変わりますが、長期案件の場合は作業内容に変化がありません。
そして、毎回同じような工程だけになる可能性が高いです。

これがSESの怖いポイントですが、「全くスキルが身につかない」仕事を5年、10年、15年とやらされて、転職を考えた際に「何もできない人」となってしまうことです。

いやいや…そんな人、さすがにいないでしょww
不安煽りスギィ!!

と思う方もいらっしゃると思いますが、本当にこのようになってしまっているエンジニアはたくさんいます。
アプリケーションから出力された帳票をひたすら確認する作業、バグの件数を計上、まとめるだけの作業など「言語経験0」な作業はありふれています。

セルフコントロールしづらい

これはプロジェクトによりますが、僕は今まで数十件の開発プロジェクトに参画してきましたが、ほとんどが「セルフコントロール」できませんでした。

なぜなら、どの現場も基本的にスケジュールに余裕がなかったり、できない人のサポート&作業巻き取りがあったので「自分はオンスケ」だけど…という状態が多かったです。

勉強会などの振り返り時間がない

セルフコントロールと似てきますが、プロジェクト状況が基本的に忙しいものが多かったので、開発案件が終了しても「作業の振り返り」をする時間があまりとれませんでした。
どんなプロジェクトにも「良かったところ」「悪かったところ」はあります。

良かったところは次回も行うべきで、悪かったところは改善することで以降の開発が楽になっていきます。
そして同じミスを起こさないようにすることで品質が向上します。

このように「振り返り」はいいことが多いので、やるべきなのですが「やる暇がない」というのが現実です。

客先常駐で成長するために必要なこと

これまで「客先常駐の仕事で、言語スキルは成長しません!」というかなり残酷なネガティブなことを言いました。
このままだと悲しいし、「いや、あんたフリーランスになってんじゃん!?」って思われると思います。

そうです。
”客先”で無理なら別の方法を考えればいいのです。

実際に僕はプログラミングを会社で教えてもらってできるようになったわけではなく、自分で勉強して覚えました。
まず「会社がなんでも教えてくれる」「会社が育ててくれる」という考えは捨てましょう。

もし、その考えが捨てられないのであれば「会社が決めたスキル」で会社で頑張っていけばいいです。
以降は「個人で成長する」ためのマインドです。

実際に今も僕が意識しているマインドですので共有しますね。

トラブルシューティング要素は即質問

SESで客先常駐で仕事をしているとプログラミングではなく、システムの動かし方や設定方法などの仕様面、設計書やルールなど「現場特有」のわからないことが出てきます。
これらは悩んでも時間の無駄なので、聞くようにしましょう。

「何回も質問して悪いなぁ」という思いもあるのですが、時間は有限なので無駄な時間を過ごさないように時間をかけないようにしましょう。

なるべく残業しない

不要な残業はやめるべきです。
もちろん納期前など、時には残業が必須になってくる時はあります。

しかし、生活費や遊ぶお金のためといって、普段から残業する人っていると思うのですが、かなり勿体無いです。
なぜなら残業してる人は、「新しい技術を学ぶチャンス」を失っているからです。

例えば、朝9時から仕事を始める人が、夜9時10時まで働いてら、家に帰ってから勉強なんてできませんよね?
大体、疲れて寝てしまって、そこから勉強する時間はなかなか取れないでしょう。

エンジニアであれば、仕事をしながら「資格勉強」を1度はしたことあるんじゃないでしょうか?
おそらく途中できつくてやめる人が多いと思います。

私の過去の経験上、平日遅くまで働いていると、土日は自分の好きなことを!となってずっと寝ていたり遊びにいったり、生産性のない時間をだらだら過ごして終わるだけだと思います。

1つの現場に固執しない

この先、エンジニアとして経験を積みたいのであれば「たくさんの現場」を経験するべきです。
特にフリーランスでは業務経験が可能性を広げてくれます。

先方がエンジニアを選ぶ基準として人柄も見られますが、大前提に「この人に任せて大丈夫か?」という点があります。
したがって「類似システムの経験」が必要なのです。

そのため「1つの現場」だけにいるとこれら可能性がなくなってしまうのです。