働き方

【5年前の君へ】エンジニアという仕事を辞めた方が良かったのか -3章- 理不尽な説教

理不尽な説教

社会人2年目になり、仕事もだんだん慣れてきた。
この時の案件は、C++のリプレース案件で、自分と60歳の先輩社員と一緒に配属となった、

作業はとても簡単で、ほぼ何もしなくても問題ないくらい順調だった。
正直めちゃくちゃ暇だった。

スケジュールもかなり余裕があり、いつも定時になったら帰っていた。
そんな中、このフロアーには自社の別チームが請負開発をしていた。

そのプロジェクトは、自分とは真逆の状況でいつもみんな深夜まで働いていた。
リーダーらしき人に怯え、エンジニアが完全に萎縮してしまっているように見えた。

みんな目が死んでいたのだ。
そんなある日、そのプロジェクトのリーダに呼び出された。

話を聞くと「新人なんだから、暇ならこっちの案件を手伝え」と言われた。
正直意味がわからなかった。

自分はSESで時間契約しているのに、そっちの作業を客先の工数を使っていいわけがない。
もちろん、これは無視して相変わらず定時で帰るキャラを真っ当した。

このように仕事をいていると「こいつマジか…」というヤバい人はいるので、なんでも言われたからという思考はやめましょう。

定時ダッシュで全体会議

定時ダッシュ

暇すぎたリプレース案件が終了し、次はとある工場の生産管理システム開発の案件を受けた。
そのプロジェクトは、SESではなく「請負開発」となっており、自社のメンバーも含めチームは10名ほどだった。

初日はPCのセットアップをして、仕様書を読むくらいだった。
初めて客先のリーダーと顔を合わせをした。

「今日から配属になりましたエリ狐と申します。よろしくお願いいたします。」
そのようにまずは挨拶をした。

その後、客先のリーダーから「君は何ができるの?」と言われた。
まず挨拶も無しかよ…と思ったが、今までやってきたことを話した。

そうしたら…「もっとできる子が来ると思ってた。」と言われた。
正直ムカついた。

しかし、2年目だし、これまでテスターの案件ばかりだったので、何もいうことができなかった。
もちろん、この現場でも定時が来たら速攻で帰った。

周りはというと、現場の雰囲気は重く、完全にそのリーダに萎縮しているようなムードだった。
あまり関わらないで仕事をしていこうと決めた。

次の日出社すると…なぜか早速にリーダから呼び出しをうけた。
話しを聞くと「定時で帰ったこと」が不満だったらしい。

色々ネチネチ言われたが、ざっくりここで言われたことは2つ!

  • 参画したてなのに、ちょっとでも覚えていこうとしないのか
  • スキルがないのなら、残って勉強しろ

大体このような内容のことを言われたのだ。
そして、それを見せしめるように朝の朝礼で話したのだ。

この時、なぜエンジニアが萎縮している理由が速攻で分かってしまった。
流石にヤバいところにきてしまった…と気づいたので、早速自社の部長に相談をして1週間後に異動させてもらった。

仕事は内容よりも、まず誰と一緒に仕事をするかが大切だと知った。
気の合わない人と仕事をするとストレスがかかり、先に心が死ぬのでヤバければ逃げましょう!

エンジニアはわりと気弱な人が多く、言いたいことも言えない人が多いでしょう。
しかし、自分の心をダメになってしまったら回復するにも時間がかなりかかるので、ヤバいと思ったら逃げるということも大いに大事な選択肢であることを知った。