働き方

なぜSES企業は転職・就職など人の流動が多いのか…

今回はなぜSESが嫌われているのか、よく思わない人が多いのかについてまとめていきます。
現在、僕はフリーエンジニアをしておりまして、IT業界約8年目になります。

元々は会社員エンジニアとして、いわゆる客先常駐のエンジニア、SESをやっておりました。
そんな会社員エンジニアからフリーランスになったのも、僕なりにSESという働き方について思っていることが合って、今は自分1人でやるように変えました。

よくGoogleでIT企業を調べると、「SES やめとけ」「SES ブラック」と言ったようなネガティブな単語が含まれていると思います。
なぜ、このようにSESは暗いイメージがあるのか、この8年間で感じた諸々をまとめます。

初めに

最初に補足させてください。僕は現在フリーランスエンジニアとしてSESという客先常駐のITエンジニアという働き方をしています。
ネットでSESについて色々ネガティブに言われていますが、僕自身はあまりSESについて「やりたくない!」というようなネガティブには思っていません。
なぜなら、会社員時代は「なんか嫌だな」と感じていたものが、フリーランスになったことで解消された面も多いです。
フリーランスになった今は「ぶっちゃけ一人でできるじゃん」「会社でSESをやらなくてもいいよね」と強く思っています。
このあたりのことは、正直会社員エンジニア時代からも「フリーランスでいけるんじゃない?」と思うことは多く、きっとこの記事を読まれている会社員エンジニアさんも1度くらいは思ったことありませんか?

帰属意識が薄れる

1つ目は帰属意識が薄れるところです。
会社員エンジニアの時に、すごく感じていたことの1つです。

客先常駐のお仕事をすると、普段は取引先の現場に出社して仕事をします。
そこでは自社から数名程度のチームで構成されていることが多く、場合によっては自社からは1人という場合もありますが、限られた人しか会わないのです。

僕も働いている中で、自分の所属している部のメンバーや、上司と絡むことは月1回ある自社の会議くらいでした。
そのくらい少ないのです。
自身の会社間の縦や横の繋がりなんてものは、ほぼ感じることができませんでした。

そのような中で、流行り客先常駐の仕事をすると、自宅と出向先の往復になるので、次第に「自分はどっちの人間なんだろう・・・」と感じるようになっていきます。
僕自身、大手企業と中小企業の2社を経験している中で、両方とも約3年〜4年ぐらいでやめてます。

あくまでも個人的な感想ですが、入社して間もない時は右も左もわかりません。
SESで新しい現場に行けば、人間関係もやることも新鮮ですから”飽き”がありません。

しかし、3年〜4年も同じ人、同じ作業の場合どうでしょう・・・。
飽きますよね?またそれなりに周りに意見できるようになります。

そうなってくると、「もっとやりたいことがある」「評価が思うように上がらない」「SESなら結局やることは変わらない」なんてことになってくると「別にこの会社じゃなくていいよね」というように考えてしまうでしょう。
SESは結局、その会社じゃ”できなこと”ではないので、自社のメンバーと絡まない、帰社日がないと次第に帰属意識は薄れていくのかなと思います。

最後までプロジェクトに関われない

2つ目は最後までプロジェクトに関われないことです。
客先常駐のお仕事ってどのような作業が多いのかというと基本的には設計、製造、テスト、保守みたいなところが一番多いです。
常駐先のプロパー社員がやる必要がなものと言った感じですね。

【気をつけて!!】IT業界で仕事を探している方!大体の企業は「客先常駐」事業がメインです。
IT業界の製造工程はたくさん種類がありますが・・・SESではどこの部分が多いのかというと、設計・製造・テストの3つが多いです。
僕自身、設計から入ることもあれば、製造から入ることなどいろんなパターンがあります。
しかし、SESは”作業内容は契約時に決まる”ことから、契約が満了したら別の案件に異動したり、現場が変わリます。
もちろん、導入まで契約があれば最後まで見ることはできるでしょうが、途中で撤退した場合は「自身が作ったプログラムがどういう場面で動いてるのか」というものが最後まで見ることができません。

僕自身、フリーランスエンジニアとして働き始めた現場では、全部の作業をやらせていただきました。
基本的にこのようなことはかなり珍しいと思います。
SES案件はだいたい部分部分をつまみ食いしたような形なのでなので、良い意味で捉えると「いろんな経験ができる」ということですが、一方でその部分だけしかつまめないため”世の中にどのように貢献してるのか”とか最後まで見れないっていう”寂しさ”みたいなものがあります。

スキル・勤怠は客先に全て依存する

最後は勤務時間や休み、スキルも全ては客先に全て依存します。
有給休暇を使う場合でも客先の調整・許可が必要ですし、企業によっては6時間働けばいいよみたいな感じのユニークな福利厚生があったとしても、実際には客先常駐でそれら福利厚生が使えるかってなったら使えないことがかなり多いです。

例えば、プレミアムフライデーを導入してない客先ではそもそも使えないし、早上がりなんてことは出来ません。
スキル面にいおいても、その現場がC#を使う会社ならPythonとかVB.netやPHPなどの経験は出来ません。

C#しか使ってない現場では、そもそも他の言語を経験できる機会がないので経験しないので好きでセットとして増えません。

僕が2番目に入ったベンチャー企業っぽいようなイケイケのスタートアップ企業でしたが、結構ユニークな福利厚生がありましたが、
自分自身が使えたかというと・・・「アニバーサリー休暇」ぐらいでした。

SES企業がどのように利益を出しているかというと、エンジニアの”単価”です。
エンジニアへの給料(人件費)を払って、その残りの部分が会社の利益んいなるわけです。

もちろん、オフィスや総務や営業活動に使う代金も経費として引かれ、最終的に残るものが経常利益になります。
したがって、エンジニアがどれだけ客先常駐しているのか、単価は高いかに左右されるのです。

仮に自社に客先常駐できていないエンジニアが溢れていたり、単価の低い案件ばかりに参加している会社は売り上げが低くなります。
一方、エンジニアの給与ってどのように決まるかと言いますと・・・
「エンジニアの単価」になるわけです。

そのそも売り上げ以上の給与って絶対に貰えませんよね。
「これだと会社は潰れますよね」

また、SESには”精算時間”というものがあります。
だいたい160時間〜180時間くらいで契約するケースが多いでしょう。(僕は135時間とか120時間で契約したりします←
これで160時間〜180時間で月50万円や60万円と契約するのです。(これが単価と言います)

もちろん、180時間を超えたら超過請求できますし、160時間を下回ったら控除されます。
この時間は単価を契約時間の上下で割る「上下割」か間の時間(例50万円÷170時間)という中割の2種類で決める場合がほとんどかと思いますね。

なので、いっぱい働けば時間単価は下がるけど、売り上げは伸ばせるし・・・逆にやすみまくって契約時間を下回れば控除され売り上げは下がります。
ただ、ここら辺の話って・・・普通のエンジニアは知らないことだと思いますし、むしろ隠されてるというか・・・絶対に教えてくれないでしょ??

僕もフリーランスエンジニアで企業さんと直接取引するようになって知った内容なので、普通の人は知らなくて当たり前でしょう。
なので、現場で有給が使えない・・・とか気軽に早退できない!という原因はこれだと思います。
「売り上げが下がる!!」
これ一択でしょう。

このように、面白い福利厚生や会社の休みが多くても、そもそも勤怠は客先に依存するので思うように予定を組むことは難しくなる場合が多いです。

基本、忙しいです。

SESって何で仕事があるかというと、プロパー社員じゃ補えない、できないから外部にお願いしようということなので、基本忙しいプロジェクトが多いです。
ゆえに、残業はほぼあります。

たまに全く残業がない月も中にはありますけど、1年で1ヶ月あるかないかくらいでしょう。
毎度定時で帰れます!というSES案件に僕は出会ったことがありません。

ちなみに、僕は最高でどれくらい残業したことがあるかと言いますと・・・
大体70時間とか80ぐらいです。。。。(ちなみに会社員時代。

それが4ヶ月ぐらい続いたりとかね、そういうのはありました。
まぁだいたい基本的に20時間前後くらいはあると思っておいたほうが良いと思います。

なので僕は基本的に残業しても自分にとって好条件になれるように”フリーランス”になりました。
勤務時間も自分で決めることができますし・・・ある程度自由にできるので今はかなり満足です。
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