あなたは「よい会社」と聞いてどんなものをイメージしますか?
10人に質問したとして、それぞれ別々の意見が出ることでしょう。
つまり、よい会社の定義は人それぞれ異なるのです。
特に会社を運営する経営者と働く従業員では立場が異なるため、完全に意見が分かれるでしょう。
今回はそれぞれから見る「よい会社」についてまとめます。
経営者視点 「よい会社」とは?
経営者にとっては、多種多様な人材と技術力を保有し、継続的に利益を生む仕組みを持っていることが「よい会社」かもしれません。
また、雇用促進や安定、納税など経済面の貢献と、豊かな商品やサービスより社会貢献することが「よい会社」なのかもしれません。
しかしながら雇用しなければこれら会社の基礎を構築することはできません。
雇用を促進させるためには「働きがい」が必要不可欠です。
働きがいのある企業の特徴として次の5つが一般的に大切と言われています。
- 信用:従業員が経営者を信頼している
- 尊敬:従業員が経営者を尊敬している
- 公正:従業員の意見が反映されやすい
- 誇り:従業員が自社に誇りを持っている
- 連帯感:従業員が協力しあっている
従業員視点 「よい会社」とは?
従業員にとっては…
- 給与や賞与の多い会社
- 自己実現ができる会社
- 雇用が安定している会社
- ネームバリューがある会社
- 経営理念に共感できる会社
- 子育てやライフワークバランスが整っている会社
などなど様々な意見があるでしょう。
つまり、人や立場によって「よい会社」の定義は変わるのです。
経営者・従業員から見える2つの側面
今まで「よい会社」といえば、財務的にも外形的にも安定した会社を差すものでした。
近年ではこれらは”当たり前”となっており、従業員からみた評価が「よい会社」を示す指標のように感じます。
「働きがいがある」ということは、従業員が自主的に行動し、会社がそれを適性に評価してくれる、アウトプットがあるということです。
具体的には、やった対価を正当にもらうことができれば、従業員のモチベーション向上に繋がります。
よく目標管理制度よりボーナスの査定や昇給などがありますが、あまり正当な評価がされておらずモチベーションが低下する従業員がいます。
また「働きやすさ」は1つの職場の環境が自分に合うということです。
さらに福利厚生や仕事をする上で必要な設備が充実していること、それらが不自由なく使えることになります。
現在はどの企業も人手不足であります。
そのため、会社は従業員の確保と保持のために「働きやすさ」を追求しなければなりません。
「働きやすい職場」になることは嬉しいことですが、「働きやすさ」はよい仕事をするための下準備にしかすぎません。
「働きがい」を見つけることと、「働きやすい環境を作る」ことは別問題なのです。
つまり、従業員側も経営者側もお互いに歩み寄り仕事をすることが大切になります。