働き方

自立と自律とは?【自ら立たせる自ら律する】

自立と自律、この2つの「じりつ」の区別を皆さんはできますか?
わりと区別が曖昧で使ってしまいがちですが、この2つはそれぞれの意味が異なります。

自立と自律とは?

自立

意味合いとして、自ら「立たせる」ことです。
主に、スキルや経済力といった外的なものの独立を指します。

自律

自ら律する、つまり一定の規範を設けて統制・管理することです。
主に価値観や理念などの内的なものの独立を指します。

独立するために必要な3要素

エンジニアとして独立、自立するためには以下の3つが必要と言われています。

  1. スキル面の自立
  2. 経済的な面の自立
  3. 身心的な面の自立

スキル面の自立

IT業界において自身の市場価値を上げるも下げるも「スキル・経験」が肝になります。
誰しもが入社して、先輩社員や上司といった会社から仕事を1から教えてもらいます。

2年、3年…と日々の仕事を通してやがては全体的な業務の方法を覚えていきます。
その中で自分なりに改善点に気付いたり、新しい気づきに出会いアレンジを加えていけるようになります。

そしてもっと別のスキルを勉強したいなど思ってくることでしょう。
この状態になることが「スキル面の自立」なのです。

しかし、SES(準委任)においては別になります。
なぜSES(準委任)はスキルがつくもつかないも、クライアントや案件に左右されるからです。
SESがなぜダメなのかはこちらの記事にまとめてありますので、参考にしてみてください!

経済的な面の自立

学校を卒業し、就職することで経済的に自立します。
それは自分の収入で生計を立てるからです。

フリーランスとして独立するも起業するも転職する場合でも、必ず「お金の問題」に直面します。
このようなステージに進む際にはきちんと家計をやりくりし、貯蓄をしていかなければなります。

一方で独立や起業を考えていなくても、家庭をもったり、家を買う時にもお金は必要です。
今のうちから家計をやりくりしていくことが大切です。

身心的な面の自立

健康な身体は仕事でかなり必要です。
他人の力を借りずに、衣食住を充実させた生活をすることはもっとも重要な「自立の基盤」です。

IT業界ではよくメンタルを病んでしまい、なかなか復帰できない人が多いです。
このようになってしまうと自立生活にかなりのダメージを受けるので、病む前に「逃げる」というのも正しい選択です。

律することは判断・行動がブレない

「あの人はブレないね」「考えを変えない」というように言われる人は何がそうさせているのでしょうか。
それは、その人の内面にある「信念」や「価値観」なのです。

私たちは日々の中でたくさんの情報に触れます。
YouTubeのインフルエンサーや口コミサイトのレビューなど、いろんな人の意見や見解に触れる機会が多いです。

この時に自分がその状態になったら、選択を迫られる時がきた時の判断基盤になるのがこの理念や価値観といった「律すること」なのです。
このような個人のマインド(理念・価値観)が確立している状態を「自律」と言います。

すなわち、自律することは判断・行動がブレないこととなります。
皆さんは「自立」していますか?それとも「自律」していますか?